既存の歌舞伎に一石を投じた「歌舞伎ルネサンス」シリーズの第二弾へ足を向ける。
今回の場所は、浅草公会堂である。演目は、『かな手本忠臣蔵』である。「道行旅路花婿」、「祇園一力茶屋」、「小田原本陣」となっている。
これらは観たことがある。これらのうち、「小田原本陣」は小芝居特有のものであり、外伝とも言われるものである。
今回の主役は、時代劇で活躍している役者である。
観た範囲だと、「小田原本陣」の出来が良かった。
やはり、大歌舞伎で行なわれている演目は、見慣れているから、違和感を感じるのか。更に、構成も多少変えられていた。
こうした舞台に関し、後ろにいた年配女性は、それでも「もっと幼児向けではないと分からない。」と話していた。
浅草という場所柄か、近所同士で来たような人が目立ち、携帯電話の電源や上演中の会話など、マナーの悪さが気になる。
個人的には、もっと小さな劇場を使い、小芝居的な演目で行なった方が楽しめると考える。
(第千九百二段)