先の続きである。
甲と乙の会話は、更に移る。今度は眼鏡関係となる。
ロビーには、今後の公演のチラシがある。
それを読むため、甲が老眼鏡を取り出す。
「これ新しく作ったの。」
「それ初めて見た。」と乙が言う。
「老舗のデパートで。今流行りの枠だの。」
フレームのブランド名を挙げる。
乙は「そうなの。私なんか、見えるだけで良いから。」と答える。
「でも、その形、古い。」
と甲は言い、言葉を続ける。
「今まで、私も近くの眼鏡屋に行っていたけれど、変なのばかり勧めるから、もう行かないだ。」
これも興味深い話しである。
それにしても、甲が言っていた地元の眼鏡屋は、どこにあるのだろう。
気になる。
(第千八百一段)