三月十六日、新橋演舞場で行なわれているスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』を観に行く。
今回も、前回同様に、主人公のヤマトタケルは右近さん、段治郎さんのダブルキャストである。
前回は右近さんだったので、今回は段治郎さんにする。
正直、今回、行く予定はなかったのだけれど、知人が行きたいと言ったこともあり、足を運ぶことにした。
席も二階の最前列である一等席にした。連れがある場合、演目や席に対し気を遣う。
さて、その段治郎さんのヤマトタケルは、一般的に言われるように、清潔感を感じる。情熱の右近さんとの違いである。
立ち回り、宙乗りなど、連れも満足した様子である。
今回、前回と比べ、彼らの師匠である猿之助丈の上演時の脚本に戻し、そのため、時間が十五分ほど延びたというものの、上演時間、幕間時間が丁度良く、疲れることがない。
意外に、これは観ている側にとっては重要で、客席においての集中力と関係する。
(第千六百六十九段)