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若手能(のうがくのたのしみ)

 二月二日、国立能楽堂での若手能へ行く。今回で十七回を数えるという。
 能は二、三年に一回くらいしか足を運ばない。時々、観たくなる。
 この日の見所は中正面である。ここの席は初めてである。柱が邪魔になるという。確かに、重なって観えない場合もあるものの、正面よりも橋ガカリには近く、全体が見渡せる。
 ここで思ったのが、大相撲の土俵における柱の廃止である。これはかなりの決断を必要としたことだろう。
 また、以前に来た時と違い、各席に字幕が出るようになっている。
 尤も、それを眺めても、意味は難しい。
 曲は、能『松風』(観世流)、狂言『吹取』(和泉流)、能『土蜘』(金春流)である。
 何れも、初めてのものばかりである。但し、『松風』と『土蜘』に関しては、歌舞伎に移されたものを観たことがある。
 それにしても、静粛な空間である。歌舞伎や落語と違い、客層が異なる。
 これが、能、狂言の持つ伝統に違いない。
(第千六百三十五段)
by akasakatei | 2008-02-21 21:18 | 文芸 | Comments(0)
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