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皇族方登場(とうじょうのしゅんかん)

手荷物検査を終えると、いよいよ普段は入れない皇居内へと進むことが出来る。
 今回の目的は、これだけである。
 正直、皇族についてはどうでも良かった。
 正門より入り、二重橋を渡り、宮殿前に出る。
 喉が渇いたので、水飲み場があったので、ひと口飲む。尚、備え付けてあった茶碗は、派手な柄があり、百円ショップで売っているものでなかった。
 宮殿前で周囲を観察していると、有線より春らしい琴の音色が聞こえて来る。
 また、スピーカーより、「旗を振らないように。」との注意が流れる。
 これは全く守られていなかった。
 群衆内より「天皇陛下、万歳。」の声が上がるとともに、宮殿内の襖が開き、天皇を先頭に、皇后、皇太子夫妻、秋篠宮夫妻が現れる。
 この瞬間、後ろより老婆が押し、また、周囲では、他人の顔に当たるのも構わずに旗を振る。興奮した人間が、あちこちで「天皇陛下、万歳。」を繰り返す。
 異様さを感じる。
 尚、訪れている人間の多くは家族連れで、若い人はほとんどいない。
(第千五百九十九段)
by akasakatei | 2008-01-16 16:27 | 政治 | Comments(0)
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