人気ブログランキング | 話題のタグを見る

新宿年末雑踏景(しゅうきょうかんさつ)

 年末、新宿西口で人と待ち合わせる。
 早く着き、一時間ほど、周囲を観察する。
 この間、道を訊かれたのが二回である。京王新線の駅を若い女性に、電化製品の某量販店をイスラム系の男性にである。
 新宿は乗り換え以外に使わないので、思わず、こちらが辺りを確認してしまう。
 次に、目に付くのが、宗教関係者である。
 救世軍が社会鍋を行なっている。景気付けか、ラッパを演奏しているけれど、これが、ある下痢止め薬品のCMのように情けない音となっている。侘しさが漂う。
 その側では、これまた別のキリスト教関係者が看板を持ち、教団の宣伝をしている。車を路上に止め、「神の支配は近い。」とテープを流している。これは二十年以上も前から、内容は変わらない。
 その音の合間より、禅の修行僧が手にした鐘を鳴らす。
 そうした中、遠くから太鼓の音が聞こえる。
 間もなく、日蓮宗の僧を先頭に、太鼓を手に持った信者らが縦列となって現れる。その数は二十人以上にもなる。
 これらは、日本だからこそ、許される光景だろう。
(第千五百九十段)
by akasakatei | 2008-01-07 18:34 | 社会心理 | Comments(0)
<< 国立競技場(こうこうけまりかい... 六本木異常空間(ゆがみのしょう... >>