格差社会については、以前にも触れた。
最近の傾向を見ていると、二分化されている。
特に、かつては多かった中間層が完全に見られない。
この理由を考えると、パソコンの普及などにより、人による事務仕事が減ったことが大きい。
結果、よほどの知識がないと、中間層にさえなれなくなっている。
また、経費の調整弁として、これらを非正規社員にする企業も目立つ。
これは、規制緩和の影響である。
何れにしろ、諸外国の圧力に負けた政府が、長期的視野も考えなかったことによる愚策であった。
それに、それを望んだ大企業の責任は重い。
この波及は、現在、人口構成や家族構成に現れている。今頃になり、非婚者の急増に慌てる状況となっている。これらは今後の消費にも影響を与える。
だけれど、このことは人間心理を知っていれば、簡単に分かることである。
(第千五百二十四段)