十月十二日、東京二十三時十分発「ムーンライトながら」へ乗る。
生憎、前日から、最近の寒暖の差により風邪気味である。この体調での夜行は辛い。
ならば、夜行を使わなければ良いところだけれど、使わないと日程上、待ち時間が多くなる。
この旅の目的は、十月一日に近鉄から切り離され、新たに生まれ変わった伊賀鉄道、養老鉄道に乗ることである。
距離的には、東京より近いものの、この両鉄道に乗ろうとすると、日帰りだと、丸一日を使うことになる。
逆にいえば、近鉄が切り離すほどの列車本数しかないということである。
それに加え、、特に、伊賀鉄道の接続駅まで行くのが大変なこともある。これも本数が少ないためである。
今回、計画を立てる際、苦労した点である。
名古屋六時七分着。
近鉄に乗り換える。
六時三十分発の特急である。
(第千五百十九段)