先の歌舞伎に関する話しで、『磯異人館』に触れた。
その後、どういう理由か、それについての情報が短期間で集まる。
まず、学生時代、日欧交渉史の講義で、文献を読んだ。その多くの内容は忘れてしまったものの、ふと頁を開くと、薩摩藩の留学生への記述もある。
このため、書庫を探す。
何冊か見付かる。
それらを読み返す。
異色なのは、異人に対する殺傷事件を扱ったものである。
それらを見て思ったのは、仮に幕末ならば、国粋主義者になっていたに違いない。尤も、今でも、その思いは少なからずある。先日のアメリカ大統領の演説は、間違いも甚だしい。見識を疑う。
また、車内でも、外人らが傍若無人で騒いでいるだけで迷惑に思う方である。
大名行列を乱されたとするなら、やはり黙ってはいないだろう。
毛唐と言いたくなるほどである。
これらに被れる人間には、呆れるしかない。我が国の良さを知る必要がある。
(第千四百七十四段)