この時期の菓子となると、水羊羹である。今年は食べないで終わるかと思っていたところ、家人にお中元として届く。
早速、賞味する。
口当たりが良い。
食べないと、来年まで口に入らなさそうで、送り主には感謝する。
今年はどういう理由か、寒天を食べる機会が多かった。
一般的には、寒天といえば餡蜜のイメージだけれど、寒天に蜜を掛けただけのもので、素朴な味が嬉しい。
そういえば、今年は、夏の食べ物である冷麦や素麺もあまり食卓に上がらない。
それも、家人に言って初めて出て来た。
果物もまた同様である。西瓜も一度しか食べていない。気付けば、梨が顔を見せる。
葡萄は全く見ていない。
店へ行けば何でも売っているようだけれど、実際には、余程意識をしないと季節のものを食べないで、次の季節に移ってしまう。
これは悲しい。
(第千四百六十一段)