台風五号が九州へ近付いた日、ある人に頼まれ、宮崎から羽田への運行状況を調べることになった。
分かっているのは、宮崎を十時頃に発ったということだけである。
宮崎へは、一月に行っており、その際、空港関係者の名刺を貰っている。
連絡を入れたところ、驚いたことに、宮崎から羽田へはいくつかの航空会社が就航しており、他社は分からないという。
空港関係者と思っていたのだが、どうやら、航空会社の宮崎支店という立場らしい。
仕方なく、電話局で空港の連絡先を確認するものの、届け出はなく、航空会社別に調べるしかないようである。
こうなると、どこが就航しているかまず把握しなければならない。
更に、誰もが台風で飛ぶかどうか確認しているらしく、なかなか繋がらない。
その日、旅行会社の担当者が来たので、こうした話しをすれば、これ以外に、運行状況を調べる方法はないとのことである。
益々、不便と思うようになった。
(第千四百五十五段)