「オホーツク1号」が来るまでの間、腹拵えをする。北海道では、一般的であるという豚丼を食べる。北海道出身の青梅の地主によれば、普通に食べられているものという。最近では、東京でもそうでもないが、初めてその存在を知った時は、驚いた。
食べ終わっても、時間があったので、ここを走っていたふるさと銀河線の建物を眺める。当然、鍵が掛かっていて、入れない。窓越しに覗けば、蒸気機関車の写真が見える。
十一時五十分、改札が始まる。
北見を出ると高架になる。さっき、連絡バスより見えたから、どういう所かは分かる。
北海道で、高架というと、どうも場違いな感じである。
網走十二時四十六分着。今日の宿泊地である。
この後の予定は決まっていない。博物館網走監獄か、流氷館へ行くのも一考だろう。前者は、先日、亡くなった故宮本元議長が十年以上入れられていた。学生時代、政治社会学でその子息の講義を受講していた。
そうした縁で行くのも面白いかもしれない。
(第千四百四十段)