平成ももうすぐ二十年になる。
この間の我が国における一般庶民の生活は、苦しくなるばかりである。
全く政治、行政が無能だからであろう。
そうした視点で考えると、江戸時代の老中は大したものである。戦後六十年で行き詰まった現代社会と比べ、その何倍もの期間、安定した社会にしたのである。
これについては、以前にも触れた。
このような意味では、当時の政治家は現在のそれと比較し、優秀だったに違いない。
同じ世襲でも、大分異なる。
何れにしろ、利権しか考えない政治家や企業関係者が多過ぎる。
社会的弱者を標的にした福祉の切り捨てに見られる最近の風潮は、資本主義が高度に発達したと言われる帝国主義へと進んでいるのではないのか、とさえ思える。
資本家に搾取されていることを実感する。
古老の中には、今は、太平洋戦争に進んだ時代と似ているという人もいる。
(第千三百六十七段)