町で、就職活動をする学生を見掛けるようになった。男子学生よりも女子学生の方がよく分かる。OLとは明らかに異なる格好、化粧、黒髪をしているからである。
餅は餅屋という。
最近は、時代の流れか、紳士服の専門店で女性用の服も売っている。女性用とはいっても、通勤スタイルのものである。
先日、いつも行く店に行ってみたところ、就職活動に備えた女子学生が母親に連れられて買いに来ている。それも複数組みだから、驚きである。
馴染みの店員に詳しく話しを聞きたかったものの、こう何組もいられては、こちらの話しが聞こえてしまう。自重する。
今から十年以上前は紺色が多かった。今、そうした格好はいない。
それしても思うのは、誰もが同じ姿で、採用担当者には、余程印象に残る発言でなければ、記憶に残らないに違いない。
格好だけならば、誰にも出来る。問題は中身である。学生は世界が狭いため、気付かないだろうが、その辺について、企業側は意外と嗅ぎ分ける。
(第千二百九十九段)