人気ブログランキング | 話題のタグを見る

美言葉(きえしさだめ)

 我が国には、特有の色がある。その種類は豊富であり、日常的にそれを使っていた時代、その精神的な豊さを感じることが出来る。
 残念ながら、今日、専門家以外に、それらを区別するのは難しいだろう。
 古き良きものが失われていく。
 言葉も同様である。
 最近の小説は、読んでいて、横文字や流行語が多く、果たして、将来、残るかは疑問である。
 古典や近代文学で、今日まで、読まれているものを見ると、文そのものが美しい。
 読んでいて、安心する。
 これらの多くは、物語性ではなく、文そのものだけで、読む気を起こさせる。
 反面、現代文学のほとんどは、内容を競うだけで、読み終わると、疲れる。これは、先にも書いた通り、耳慣れない言葉を使うためである。
 教科書にも、そうした作品が採用され、我が国の国語力は、益々衰えていく。
(第千百八十四段)
by akasakatei | 2006-11-27 19:24 | 文芸 | Comments(0)
<< 味条件(はいりたきみせ) 狂育者(おかしなじんしゅ) >>