先日の新聞によれば、ホークスにかつて、読売に無償譲渡されたベテラン選手が戻るという。
当時、不可解な移籍であり、読売のオーナーの黒い策があったと思われる。それについては、以前触れた。
ファンとしては、すっかり忘れていたところである。そこに、わざわざ盛りを過ぎた選手が、戻って来ることに対し、わだかまりがある。
これは、例えば、振られた男性のところに、その別れを切り出した女性が戻りたいと言って来るようなものである。
そうした場合、両手を広げて歓迎する人は、ほとんどいないだろう。何かしら、心に引っ掛かるものがあるに違いない。
野球も同様である。これが、無償譲渡でなく、交換トレードや金銭トレードならば、未だ納得もいく。そうでないだけに、素直に応援する気にはなれない。
察するに、球団としては、チームに与える精神面に関して期待しているのかもしれないけれど、チームを去っていた数年のことを考えると、今更、遅い。若手には、脂の乗った時期の活躍を見せるべきであった。
(第千百七十七段)