九月二十四日、元住吉が高架化された。
早速、訪れる。この日は、特別ダイヤのようで、暫定的な時刻表が掲示板に張られている。
普段、東横線は利用することも稀な線である。どう変化したのかは分からないけれど、新しい駅は、今までとは異なりホームひとつ分ほど、横浜寄りになっている。
最近、東急では地下化や高架化が盛んに行なわれている。
町のイメージも変わるだろう。
これについて、例えば、地元で考えれば、まず、個人商店が減った。
そうした中、行き付けの床屋は、看板のスイッチを入れ忘れても客が来る。これは普段より、客とコミュニケーションを取っているからだろう。
先日、散髪しに行けば、コーヒー三杯とドラ焼き、それに栗ご飯をご馳走になった。栗は、畑で獲れたものという。
このようなことは、十分千円の店では考えられない。土日に前を通る度、行列が出来、中には、年配の女性もいる。懐か、若しくは忙しいのか、変われば変わるものである。
(第千百二十六段)