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丸投者(どこかのくにで)

 その昔、「上司は思い付きで物を言う」といった類の本があったと記憶する。
 日常の職場風景ともいえる。ただ、部下としては困ることが多い。この思い付きは、察するに、誰かに知恵を付けられたもので、データにより裏付けされたものではない。
 このデータ集めから、部下が始めると、どう見ても、無理難題にしか思えず、軌道に乗せるのは難しいと考えられる。
 その旨を伝えると、渋い顔をする。
 こうなると、知恵を付けた者に対し、恨みたくなる。
 全く、給料を貰うとは大変なことである。
 これだけならば、話しは簡単だけれど、更に、始末に終えないのは、上司の言うことが、二、三日の間に変わることである。それも猫の目のように変わるとなれば、部下としては困ってしまう。
 これは、上司に方針がないからだろう。
 利益を上げる目標はあるものの、具体的な過程がなく、全てを他人任せにしているからである。本来、この過程は、それだけの報酬を貰っている者が決めるものと思われる。
(第千九十八段)
by akasakatei | 2006-09-02 21:28 | 産業 | Comments(0)
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