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務震形二件(きらくなしょく)

 首都圏を走る通勤型電車の車輛における長い椅子は、七人掛けである。これについては、よくマナーの問題に取り上げられる。体格が良くなっているからか、六人で掛けている場合もある。実際、大人の男性ばかり七人は難しい。
 先日、仕事の帰りに、その場面に遭遇した。座っている六人の男性は、理想的な座り方であった。中央にひとりが座っていたこともあり、良い具合に、もうひとりが座れるように、空けられていた。とはいっても、大柄な人は無理な幅である。
 そこに、七人目が座った。五十代くらいの堂々たる体格の女性である。
 見ていると、この女性、もっと詰めるように言っているものの、誰が見ても無理な注文で、仕舞いには、強引に身体を使い、幅を取る。
世の中、このように、マナーを知らない年配の女性が目に付く。
観劇中に、仲間同士で話しをし、周囲への気配りが出来ていない。この間など、上演中に空の紙コップを前の席に落とした女性さえいた。
恐らく、専業主婦で、社会に出たことがないから、気配りが出来ないのだろう。考えてみると、このような彼女らが子育てをし、どのように育てたのか、想像するのも恐ろしい。
(第千二十二段)
by akasakatei | 2006-06-18 20:57 | 社会心理 | Comments(0)
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