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介護難(はては)

新聞を見ていたら、故郷にいた頃、何回か通ったことのある歯科医の記事が出ていた。それによれば、老妻を殺害し、本人も別荘で自殺をしたらしい。
殺害の原因は介護問題だったという。
八十を越えての犯罪、何とかならなかったのだろうか。これが人生の終わりとは寂し過ぎる。
介護に関していえば、かつては家族が多く、人手があったこともあり、あまり問題にならなかった。核家族化が進み、今ではビジネスとさえなっている。
値段的に見れば、そう簡単に依頼出来るものでもない。一般的な家庭では、家族で看るしかない。そこで疑問となるのが、この歯科医である。余裕があるはずのなに、どうして背負ってしまったのか。
超高齢社会の現在、年配者の自立が叫ばれている。ただ、例え、自立したとしても、老いは誰にも確実に訪れるもので、避けるわけにはいかない。
これに対し、どう向き合うか。子供を増やそうにも、経済的に苦しく、また、嫁は同居さえ嫌がる。悪循環となっている。
(第九百二十段)
by akasakatei | 2006-03-08 20:59 | 福祉 | Comments(0)
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