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鉄道旅(うごくしょさい)

 どこへ行くにも鉄道を使う。車を使わないのは時間の計算が出来ないからである。また、トイレもなく、飲食さえ控えなければならない。
 鉄道好きとなるが、ファンであっても、マニアではない。ファンとマニアは異なるものである。前者は愛する者であり、後者は熱中する人を指す。佐貫の酒仙はよく「我々マニア」と言うものの、これには違和感を覚える。酒仙自身は車輛自体に関心があるため、自らマニアと考えているのだろう。
 鉄道好きにも様々な型がある。車輛、模型、収集、時刻表、旅などである。
 これらのうち、関心があるのは旅で、車輛や模型などの関心は薄い。新型車輛が走り始めても、別段、乗りたいとは思わない。写真など尚更である。車窓を眺め、揺られているのが好きなのである。
 その車窓にしても、興味を持つのは歴史や文学、民俗学、そして社会学的な事柄である。
 前にも書いたけれど、鉄道は社会の縮図であり、ここに身を置いただけで、流行や心理学の勉強になる。
(第九百九段)
by akasakatei | 2006-02-25 22:56 | 余暇 | Comments(0)
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