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佐藤一族跡(おくのほそみちついたいけん)

 飯坂温泉に来るまで、うっかり忘れていたけれど、この地は昨年の大河ドラマと関係があり、電車にもペイントされている。
浴場を後にし、その電車で医王寺に向かう。
 駅前に案内板があるので、それに従う。今回、この医王寺に行こうと思ったのは、この寺には佐藤一族の墓があるためである。佐藤とは源義経に仕えた武将である。
 佐藤一族の中で、比較的馴染みがあるのは忠信であろう。『義経千本桜』では「四ノ切」で登場する。
 先にも書いた松尾芭蕉は、ここでふたりの嫁に袂を濡らしたとしている。
 また、芭蕉も見た宝物に関しては、宝物殿に展示されている。
 これだけ見て、拝観料三百円は高くないであろう。
 寺の次に向かったのは、佐藤一族の居城だった大鳥城跡である。人が通らぬため雪の積もった山道、自動車道と並行する歩道、その途中に長いトンネルがあるのには閉口する。あまりにも音が響き、精神的に変になる。
 ただ、頂上が近付くと、道も狭く、雪が膝まで埋まるくらいになり、心細さが増す。結局、三の砦跡で引き返す。
(第八百九十九段)
by akasakatei | 2006-02-15 21:11 | 余暇 | Comments(0)
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