最近では、電話で銀行に口座の残高を問い合わせると、照会センターに繋がり、必ず本人確認を行なう。その際、通帳の最終残高まで答えないとならない。
これに関しては、以前にもその問題点に触れた。ここでは、別の面を論じたい。
例えば、手元に通帳がない場合もある。企業では、通帳は経理が管理し、他の部署が当日の入金を確認したいこともある。こうした時、ある都市銀行では、行員によってその対応が異なる。
甲は折り返しの連絡、また、乙は他の通帳が手元にあればその電話で教えてくれ、丙は全く教えない、と様々である。
あまりにも、それが違うので、銀行に訊いたところ、納得する答えはなかった。
察するに、いつも電話で対応するのは年配者が多く、パートと思われる。教育が行き届いていないのだろう。
どこの企業も正社員が減り、派遣社員や契約社員、パート、そしてバイトが増えた。企業は効率的と思っているのかもしれないけれど、長期的には社会的にもマイナスで、社会的ジレンマとなっている。どうして、気付かないのか。
結果、先の銀行の例でいえば、行員の対応に差が生まれ、これはサービスの低下を意味する。
預金者はここら辺を重視する。これは不信を持つに充分過ぎる。
(第八百九十一段)