前段の続きである。
男女間を見ていると、恋愛とは誠に煩わしい。
先の例で考えれば、誰もが乙に非があると思うだろう。それに乙は気付いているのか。仮に、結婚しても、甲は乙に振り回され、最後は別れるに違いない。
一体全体、女性は恋人に対し、求めるだけで、与えることはしない。恋愛とは、お互いに思い合うものだろう。
こうしたことを忘れている女性は多く、このため、現実が理想通りに行かずに、女性から別れを告げることが何と多いことか。
婚姻率が減っている原因のひとつだろう。
つまり、良くいえば理想が高過ぎるのである。現実を見るべきである。この理想とは、専業主婦を指す。正直、この時代では難しい。共働きでないと、食べてはいけない現実を知るべきである。
対して、男性はどうか。専業主婦を希望するのは一部であり、多くは共働きを望む。
ここに溝がある。
要するに、最近の結婚とは愛よりも経済力が重視されるのである。
(第八百一段)