プロ野球の続きである。
ある雑誌によれば、今回の騒動の裏には、読売の前オーナーが、一リーグにするべく、オリックスのオーナーに近鉄との合併を持ち掛けたことが発端という。どこまで信用出来るか分からないけれど、読売の体質を考えれば有り得ない話ではない。
獲得予定の大学野球の投手に金銭を渡していたことからも分かる通り、読売は球界全体よりも、自分の利益を優先していることは疑いようがない。野球をつまらなくさせているのが、読売ということにどうして気付かないのだろうか。
こうしたことを考えれば、当初に前オーナーが描いた青写真がここまで話が拗れるとは予想していなかったに違いなく、球界の膿を出すには最適だったと思われる。
あまりにも、球界のバランスや体質がおかしかった。これにより、健全な経営が望まれる。
それにしても、不況が言われて久しいのに、今頃になってこの種の問題が出てきたのには驚いた。遅過ぎた感もある。選手もまた観客動員が少ないのに、年棒が上がることに疑問を持たなかったのか。もっと、世間的常識を持って貰いたいものである。夢を与える職業とはいえ、不況においても聖域という場所がないことを知らなくてはならない。
(第三百九十二段)