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残元東京気(かわらぬふんいき)

 TXの快速で、北千住下車。向島百花園の最寄駅は東向島である。ここから、東武に乗り換えた方が良いのだけれど、時間は未だ二時半近くで、楽しむには早い。
 そこで歩くことにする。地図では二・五キロほどで、二十分弱くらいである。
 東口から出、商店街を歩けば、足立学園が途中にあり、ここにあったのかと思う。商店街が途切れた頃、牛田駅が現れる。ここは京成関屋に近い。
 東向島までの間、東武には、牛田、堀切、鐘ヶ淵の駅がある。
 これらのうち、堀切は訪れた頃がある。家人がドラマ『3年B組金八先生』が好きで、その舞台に中学時代に付き合わされたことがある。
 次の鐘ヶ淵は、カネボウで印象深い。というのも、ここはかつて鐘ヶ淵紡績工場といい、ストライキが初めて行なわれたからである。そのカネボウも今や大変なことになっている。先日は、かつての経営者も逮捕された。
 それらを考えながら、向島百花園を目指す。尤も、そこまでの道は線路沿いには行けず、狭い路地をあちこち曲がる必要がある。ここら辺には、小さい工場も残り、懐かしい匂いがする。
北千住から浅草は、日比谷線乗り入れ以降、電車の本数を考えるとローカル線化した雰囲気は否定出来ない。車輛は新しくなっても、それは変わらない。遠い東京を思い出す。
(第七百三十四段)
by akasakatei | 2005-09-03 22:03 | 地域 | Comments(0)
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