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東京川舟再発見(ふなあそびほったん)

 かつて東京には多くの川が流れていた。それが経済成長の名目で埋め立てられ、残されたとしても、川の上を高速道路が走っている状態である。
 こうした結果が、最近の温暖化と無関係でないことは明白である。
 二十三日、「江戸東京の川再発見舟遊イベント」が行なわれ、参加する。このイベントは人気があり、参加費二千五百円にも関わらず、毎回抽選に当たらないと参加出来ないほどである。何しろ、普段ではまず見ることのない光景、例えば、日本橋川、神田川、小名木川に舟を浮かべ、そこから町を見られるのである。感動しない方がおかしい。
 今回は十時からの午前の部に参加する。出発は常盤橋防災船着場である。
 舟は、釣り舟である。それで何艘も連なっていくのだろう。今回、募集は午前午後を合せて三百六十人である。
 早目に着いたこともあり、一号艇になる。釣り舟に乗るのは初めてである。横向きなので、反対側を見るには首を曲げなければならない。日本橋川、神田川、隅田川、小名木川経由で、ここまで戻って来るまでの二時間半忙しくなりそうである。
 定員となり、出発予定の十時を待たずに、船着場を離れる。乗船しているガイドによれば、潮の関係で、遅くなればなるほど、現在乗船している舟では、戻って来る頃にはこの船着場には付けず、途中、川の上で更に小型の舟に乗り換えなければならないという。
 潮のことなど、日常では忘れていたけれど、船が身近だった頃には重要なことだったに違いないことに気付く。
(第六百九十五段)
by akasakatei | 2005-07-26 22:09 | 地域 | Comments(0)
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