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三田済海寺(ふらんすこうしかん)

 フランス公使館のあった済海寺に向かう。手元の地図によれば、郷土資料館の近くらしいものの、三田界隈には寺が多く、道に迷う。
 慶應大学の前に出ると、ラーメン屋に行列が出来ている。屋号からすると、佐貫の酒仙がよく足を運んでいる店のようである。
 行列を横目に、寺を探す。この辺りの寺は建替えたのか、新しいものが多く、かつての面影はない。
 漸く、探した高台にある済海寺も同様で、面影があるのは墓地だけである。ただ、出来たばかりの墓地もあるようで、販売の張り紙がある。
 境内を見回し、フランス公使館だったと分かるものは経緯が書かれた案内板だけである。
 当時、フランスは幕府側で、イギリスが薩摩側であった。これは、ある意味、我が国の危機だったといえる。ひとつ間違えば、フランスとイギリスが我が国を巡って戦争になっていたかもしれないのである。
 日本史を思い出しながら、本堂に向かうと、裏からの見晴らしは良かっただろうと思わせるもので、遠くのビルまで見える。良かっただろうとするのは、マンションが建設中で、鉄骨が目に飛び込んで来たからである。
(第六百七十段)
by akasakatei | 2005-07-01 21:50 | 国際 | Comments(0)
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