(北王子線廃線跡:2017年11月26日撮影)
十一月二十六日、国立劇場における芝居の千秋楽へ足を運ぶ。『坂崎出羽守』、『沓掛時次郎』が並ぶ。
何れも新歌舞伎で、観たことがない。
当日、芝居前、朝湯営業のある王子神谷の銭湯まで向かう。
口開けは八時だが、七時過ぎには着く。
銭湯は、駅からやや離れている。喫茶店があれば休もうと思うが、
それもない。あちこちで猫が目に付く住宅街を進むと、踏切が見え
る。
近付くと閉鎖され、廃止になっている。線路は残っているものの、
草は茂り、錆びている。単線なので、貨物線だろう。
その脇に、目的の銭湯がある。
開くまで、線路を辿る。一方は王子方面へ、反対側は団地の手前
で途切れている。
由来の書かれた碑がないか探るも見付からない。
スマートフォンで検索すると、三年ほど前に廃止された北王子線
のようだ。
この貨物線には支線の須賀線があり、銭湯のちょっと先にある公
園が、その分岐跡とある。
(第五千二百五段)