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問危地(さるにもまける)

 JR西日本の事故で数少ない救いだったのは、対向の特急が異常を察し停車したことと周辺の電車に緊急信号を送ったことである。これは運転士の機転である。定刻維持のため通常通りに運転していたならば、どうなっていたことか。
機転といえば、羽田空港での管制ミスで、機長のそれもあった。
一体どうなっているのか。
羽田空港の場合、担当職員が全員重要事項を忘れていたという。このため、間違った指示をふたつの便にしていた。呆れる他ない。安全について、どう考えているのか。重要事項を知っていた一機の機長は何度も確認したらしい。
それにしても、最近、謝罪を行なう企業が何と多いことか。それらを見る限り、経済効率優先のために起こっているとしか思われない。
また、会見の段取りも下手で、これが更に不信感を招く。上辺だけの会見では誰も納得はしない。このため、何度も開くことになる。おかげで、茶の間の有名人である。子供でも知っている。
こうした姿を晒したくないならば、以前より指摘している通り、効率よりも重要なものがあることを思い出すべきである。
(第六百三十一段)
by akasakatei | 2005-05-23 22:29 | 産業 | Comments(0)
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