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頭研気(かんぶのとげ)

 JR西日本が起こした事故について、その後、様々なことが明らかになってきた。
一点目として、耳を疑ったのは、事故の電車に乗り合わせた出勤途中の運転士がそのまま職場に向かったことである。会社側の会見によれば、気が動転していたためという。更に、これは上司の指示らしい。だが、これは不思議である。というのも、その後、運転を行なっているのである。精神が不安定な状態で運転させていたのか。疑問である。
二点目として、今回、現場では地域の人が一体となり救助を行なった。これは素晴らしいことである。だが、心配なこともある。それは、救助の際、他人の血に触れたことで、これによって、もし怪我人が何らかの病気を持っていた場合、感染する恐れがあることである。こういう場合、補償はどうなるのか。現在、鉄道における人身事故で遺体を処理する時は火箸を使い肉片を拾うという。感染予防のためである。
三点目として、事故電車における車掌の供述に関して、口封じを行なっていたことである。これでは事故の原因は分からない。捜査に協力する気があるのか。
四点目として、現在の安全設備のままで運行を再開しようとしたことである。安全が確認されない電車では、乗客は安心出来ない。また、精神的に同線の運転士への負担は重くなり、事故が起こる可能性は否定出来ない。現に、事故後、各地でオーバーランが報告されている。
(第六百三十段)
by akasakatei | 2005-05-22 22:27 | 産業 | Comments(0)
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