(図録:2017年10月14日)
十月十三日、仕事帰り、地元のよく行く店に寄る。雨のためか、金曜なのに空いている。
牡蠣フライと零余子を頼む。
牡蠣の粒は大きく、それだけで充分だ。
三合ほど飲み、最後に鮨を摘まむ。
この日、女将はおらず、代わりに、バイトの女子大生がいる。
翌十四日、地元の世捨て人より連絡がある。
娘の運動会が延期になったという。
世捨て人は、これから駅前に行くらしい。
前日より、ギャラリーで「斎藤文夫コレクション浮世絵にみる多摩川と武蔵国の記憶」展が開かれている。
合流する。
朝一番に入る。
ゆっくりと眺める。
有名な美術館だと、他人の背中越しに眺めることも多く、絵に書かれた文字まで読む余裕がない。
初代歌川広重は、やはり郷愁を感じる。
(第五千百六十七段)