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秋日曜(あきのたたみでのはなし)

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(新しい水鉢で養生する和金:2017年10月8日撮影)


 
ある晴れた日曜の午後、地元の世捨て人と会う。

 朝から金魚の世話だったという。今後、冬眠に入るので、それまでに、青水を作る必要があるものの、和金の発病により、遅れているとのことだ。

 その和金も元気に泳いでいるが、赤斑は消えていないと続ける。

 ベランダには、バケツや水鉢が並び、布団を干すにも大変で、細君の機嫌は悪いみたいだ。

 世捨て人は、帰ってから、夕食を作るとの話しだ。

 主に、和食と聞く。

 江戸に食べられた再現料理を作ることが多い様子だ。

 料理の間、普段の仕事のことは忘れられるとも言う。

 煮る、焼く、洗うなど、段取りを考えないと時間ばかりが掛かる。そこら辺が仕事とも似ているが、所詮は、家で食べる分なので、結果は気にしない模様だ。

 とはいえ、家族もいるから、口に出来ないものは出せず、味付けも考えてはいるに違いない。

 秋の日暮れは早く、十五時前には帰って行く。

(第五千百六十四段)


by akasakatei | 2017-10-20 15:27 | 社会心理 | Comments(0)
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