(作品の案内:2017年2月25日撮影)
二月二十五日、仕事帰り、丸の内へ寄る。映画『彼らが本気で編むときは、』を観る。
本来なら、翌日、近くで芝居のため、その帰りに足を向けたかったものの、その日は、年に一度の都内が大混乱する日だ。悪評しか聞こえない東京マラソンである。
通りの反対に行くだけなのに、大回りをさせられる。
移動の面倒を考え、この日とする。
ところで、足を運んだのは、温かい物語と目にしたからだ。
物語は、ひとりのトランスジェンダーが主人公だ。
身体のみ変え、戸籍は、未だ、変えていない。
その主人公に対し、物語に出て来る女性らは、人権侵害の言葉しか掛けない。典型的な世にいる嫌な女を思い出す。大体、女性というのは、自己中心的で、面倒な存在だ。この作品でも、女性の多くは、そのように描かれる。
思うに、現実におけるこの問題で、人権侵害しているのは、女性ではないか。特に、男の部分が残っていると、その傾向が強いように思える。
(第四千九百三十八段)