(いつの時代も:2016年12月19日撮影)
先日、歌舞伎座へ行った時のことだ。
筋書きを買うべく、チケット売り場に寄った。
ただ、営業時間の十分前に着いたため、少々待つこととなる。
前には、年配女性のふたり連れがいる。
片方が息子の結婚した話しをする。
その結婚について、ショックだったという。
というのも、嫁が自分とは反対の型だからと続ける。
性格から趣味まで合わないようだ。
親戚連中よりも指摘されるらしい。
ちゃんと育ててきたのにと話す。
嫁のことを相手の女性という辺り、かなり憎しみが感じられる。
息子を取られたとの思い込みか、それとも、己の生き方を否定さ
れたとの感情か。この人は、死ぬまで、これに縛られるに違いない。
よく人生相談にある類いだ。
以前に触れた辞めた耶蘇の婆も、嫁を嫌っていた。
全く面倒な話しで、それでいて、息子が独身ならば、また、何だ
かんだ言うはずだ。
(第四千八百七十段)