(四月の歌舞伎座:2016年4月3日撮影)
四月三日、朝から雨だ。夜、歌舞伎座に足を運ぶくらいしか予定がなく、やや遅く起きる。
それでも、十時には駅へ向かい、都内への列車に乗る。
側に、姪と叔母らしき人が座る。会話の中で、女性専用車は怖いという。どういうことかと思えば、傘の先で足を突いたり、足を踏んだりするとのことだ。やはり、女は面倒だと思う。
時間があるので、明治座へ寄り、チラシを入手する。時間がいつもより遅いので、閉まっている店が開いている。
人形町へ出、五反野へ足を延ばす。日曜のみ昼から開いている銭湯がある。
尤も、五反野へは十一時半に着き、とんかつ屋で昼飯とする。ここは、目的とは違う銭湯と同じ建物内にある。昼のみの営業らしい。
時間を見計らい、銭湯へ行く。
雨だからか、思ったほど込んでいない。浴室の絵は、荒波だ。
銀座へ戻ると、十三時半で、時間があるので、いつもの喫茶店で、気になっていたパキスタン・ティを片手に、先日、買った故室生犀星氏の句集を読む。
ところで、今回、歌舞伎座の夜は、『彦山権現誓助剱(杉坂墓所・毛谷村)』、『幻想神空海』が並ぶ。
後者は新作歌舞伎で、初上演で、夢枕獏氏の原作だ。
若い高麗屋が演じる。
二時間以上、休憩なく、演じられる。物語は、空海の留学時代である。僧を客席でかなり見掛けると思っていたがいない。外人が目立つ。著名な映画監督もいる。
尚、前者は、松嶋屋が演じる。
(第四千六百五段)