試験版:本法寺禁演落語(きんえんらくごをきくかい)

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(暗き世に噺封じし秋の寺:2015年9月30日撮影)


月末、記帳しにATMへ足を運ぶ。地元の駅の側にあるそれは、機械のみだ。
 二台しかなく、行列が出来ており、それに雨だ。
 一台は進むのに、もう一台は進まない。見れば、工事関係の仕事らしいオッサンが、顔を画面に近付けている。画面が見えないらしい。
 最近、この手がATMには目立つ。中には、備え付けの電話で見えないから、質問し出すのもいる。
 迷惑で思い出したのが、地下鉄の駅だ。
 その日も雨で夕方だ。階段を上がり、地上に出る辺りに人がかなりいる。
 何かと思えば、立ち止まっているオバサンがいる。傘を広げるためかと思えば違う。
 携帯電話をしている。このため、下りる人の流れが途切れず、上がる人が待たされている形だ。
 そうした折りの九月末、本法寺で戦後七十年特別企画「第七回浅草本法寺で 禁演落語を聴く会―二度と禁演落語をつくらないために―」がある。仕事帰りに寄る。
 会場の境内には、はなし塚がある。
 何でも、七十年前のこの日に封印が解かれたという。
 高座に上がるのは、文治、権太郎の各師匠、二ツ目のさん光さん、圓満さん、それに、前座の音助さんである。
 今回、足を運んだのは、会の名の通り、禁演落語を楽しむためだ。当然ながら、廓噺が多くなる。
 来ている人は、年配者、それも婆がほとんどなのは不思議だ。
尚、マスコミがいくつか取材に来ている。
 そのマスコミは、婆にどういう時代だったかを訊いている。
 それにしても、この落語会、前日に新聞に載り、予約者が増えたとのことだ。
(第四千四百二十一段)
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by akasakatei | 2015-10-08 23:48 | 文芸 | Comments(0)
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