旧友杯(きゅうゆうとのさけ)

先に、六郷土手で杯を交わしたことに触れた。周辺には、簡易宿泊所が並び、ある意味、人生の諸先輩に教えを受けられそうな雰囲気である。
 また、駅前の和菓子屋において、水無月を買う。今頃の京都の菓子で、意外に、東京では並ばない。実直そうなスタッフだったが、京都に縁があるのか。
 ところで、旧友らと杯を交わすことが多くなったのは三十代になってからだ。
 ある夏は、飲んでいる間に、ひと雨降り、外に出ると、濡れた路面が眩しかった。
 ある冬は、雪の降った翌日で、軒から垂れる雪解け水が光っていた。
 こうした何気ないことを妙に覚えている。
 四十代になると、最早、若くはなく、本を開いても疲れを感じるようになった。
 同時に、内容的に追えなくなってきたことも確かだ。
 だからか、このところ、句集に目を通すことがほとんどだ。
 十七文字に込めるのだから、なかなか難しく、読み手は想像する必要もある。
(第四千三百二十四段)
[PR]
by akasakatei | 2015-07-03 18:47 | 余暇 | Comments(0)
<< 試験版:旧友杯(きゅうゆうとのさけ) 試験版:雑色辺散策(ざうしきか... >>