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料理屋修業(てんしゅのしたづみ)

 店主は、修業時代、料理屋で鶏を雛から育て、それを潰していたという。
 雛は、名古屋から貨物列車で送って貰い、駅まで、取りに行っていたとのことだ。
 また、摘み食いで味も知らぬ間に覚えたらしい。
 賄いは質素で、宴会料理の残りが御馳走だったとも話す。
 更に、興味深かったのは、肉の塊を捌き、背骨を使い、油として利用していたと続ける。
 結構、手間が掛かっている。
 最近は、天婦羅ひとつ食べても、油の関係で、昔の味には遠い。それだけ、かつては、贅沢なものだったのかもしれない。
 現在は、業務用として、業者が販売をしている。
 翌日、耳が聞こえない人達で運営するスープカフェに家人らと足を運ぶ。家人は手話を習ったことがある。人により癖があるとのことだ。
 近くにいた男性客がシステムを教えてくれる。
 洋食屋の店主が着るような白衣姿だ。休憩中のどこかの店のスタッフかと思っていたところ、店を出て行く際、その上に、背広の上着を着る。一体、何者かと思う。他人からは先生と呼ばれているようで、近くの大学の先生か。
(第四千二百十七段)
by akasakatei | 2015-03-18 20:00 | 余暇 | Comments(0)
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