先に、産土神へ行ったことに触れた。
その際、男坂で、ねんねこの母子が降りて行くのを見掛ける。最近では、滅多に見ない光景だ。
母親は三十前後か。
何れにしろ、悪いことではない。
とはいえ、母親の顔は強張っている。
その日、別の道において、泣きながら、自転車の母親を追い掛ける少女がいた。母親は返事をしない。尤も、速度は少女が走るくらいの速度しか出していない。
次の日、茶髪で子供シートを付けた自転車をかなりの速度で歩道を走らせる女性と衝突しそうになる。ピンクのトレーナーを着た三十前後か。謝罪の言葉はない。
地元の古民家園へ足を運ぶ途中である。四月より、市の直営になるということで、片付けを行なっている。年中行事も行なわれ、季節に触れるという点では、悪くはなかった。
この日、午後にタクシーを利用する。女性ドライバーで、娘、息子が独身だという話しになる。
(第四千二百十段)