映画岬物語(えいがふしぎなみさきのものがたり)

結構、良い値段なのに、こうした席はどうかと思う。店主と話せるカウンターなら納得するものの、この値段で、追い出すような席には納得出来るものでもない。落ち着かず、ゆっくり食べられる雰囲気ではない。
更にいえば、カウンターでは、紙ナプキンが片側の隅にしかなく、客の方が他の客に取ってくれるように、断らなければならないのは如何か。
この席の客は、店にとっては、どうでも良いという感じを受ける。本来、店主の目が届かなければならないものだ。
店を出ると、夕方の銀座は込んでいる。
込んでいる町は疲れるので、早々に映画館に入り、『ふしぎな岬の物語』のパンフレットを購入すると、松島屋が出演している。映画は初めてらしい。
松島屋を中心に観ることにする。
この作品を観る気になったのは、喫茶店が舞台だからだ。
店主と客との交流を描くと考えたためだが、思った以上に、後半、主人公に対する環境が変化して行く。ひとり、ふたりと縁の人がいなくなる。この寂しさは経験した者でないと分からないだろう。何気ない日常が消える瞬間だ。
尚、松島屋だが、普段は、着物姿しか観ておらず、カジュアルな格好は新鮮だ。
(第四千六十四段)
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by akasakatei | 2014-10-16 23:33 | 文芸 | Comments(0)
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