納涼芝居第一部(きょうふじだいとりゅうこ)

気付けば、朝晩、涼しくなり、出勤する時には赤蜻蛉が舞い、帰りには虫の音を聴くことも多い。
確実に、季節は動いている。
芝居でも、知らぬ間に、顔見世を知らせるチラシが置かれている。こうなると、すぐに、初芝居だろう。
そうした八月十七日、歌舞伎座での納涼歌舞伎第一部に足を運ぶ。演目は、『恐怖時代』、『龍虎』だ。
目的は前者で、故谷崎潤一郎氏が原作だ。話しは文字通り、お家騒動に関する血生臭いものだ。こうした芝居も珍しく、ここに出て来る人は、それこそ、己の欲望に、ある意味忠実ともいえる。演じるのは、成駒屋、中村屋らだ。
この物語で、唯一、感情移入出来るとすれば、勘九郎丈演じる茶坊主か。
後者は舞踊だ。萬屋と大和屋が演じる。
納涼歌舞伎の第一部が終了しても、十四時だ。
有楽町まで出、地下鉄経由で曙橋にある銭湯へ寄る。浴室の絵は風神雷神だ。
ところで、地下鉄に乗って目にするのは、例によりスマートフォンに目を落としている娘の自分勝手さだ。下車する際、自分で確認せずに当たったのに、他人が悪いと思っている。呆れる外ない。
(第四千七段)
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by akasakatei | 2014-08-20 16:57 | 文芸 | Comments(0)
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