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大学帰(だいがくさいほう)

以前から、国領の世捨て人の細君が、世捨て人の出た大学を見たいと言っていた。
夏休みを狙い、世捨て人一家に付き合う。
学生時代は利用しなかった京王線を使い、めじろ台より入る。
細君は乳母車に荷物を乗せ持って来ている。子供は世捨て人が抱っこしている。世捨て人は、車内では折り畳むように言う。
大学の事務所は休暇ではないから、未だ、大学までのバスは本数がある。
キャンパスは広く、体育館やグラウンドのある辺りから中を歩き、よく利用した工学部の学食まで裏道で進む。
日差しは強く、道は舗装されていない故、蛇の危険もある。
戻りは、相原へ出る。
バスの本数も増え、駅も変わった。長閑な雰囲気は消えた。
快速で、町田に出る。改札で大都会だという若者らがいる。些か、驚く。
かつて街道沿いにあった桜肉屋で、鍋で昼とする。その際、子供連れなので、個室を開けてくれる。娘がコップを割り、細君が怪我をする。店に迷惑を掛ける。
(第三千九百九十段)
by akasakatei | 2014-08-03 20:28 | 余暇 | Comments(0)
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