先の鮨屋についての映画を観て思うのは、チェーンの鮨屋が、いくら高級店らしくしても、雰囲気が損なわれているということだ。正直、鮨屋でワインを飲みたいとは思わないし、音楽があると逆に煩いと感じる。鮨屋では、店主と話しながら、楽しむのが普通と考える。
そうした点でいえば、企業は、味さえ良ければと考え勝ちだが、それは狭い見方だ。
更にいうならば、雑誌やネットで、若い女性が好みそうな店を紹介しているものの、ほとんどはチェーンか、若しくは、有名料理人の店だ。
これを鵜呑みにし、若い女性が喜ぶからと、下心を抱き、連れて行く輩がいる。
端から眺めていると、可笑しくて仕方がない。現代の女は、血の巡りが悪く、連れて行くほどの価値があるか。老若問わず、ネットの情報を単純に捉え、深く考えることをしない。
また、男も自らの舌で確認もせず、連れて行くのが不思議だ。
若い男や富裕層に目立つ。
(第三千九百六十四段)