先日、ラッシュの車内で耳にピアスをふたつし、前髪にメッシュを入れた厚化粧の年配女性を見る。皺の間まで、化粧をし、何歳に見られたいのかと思う。
年齢不詳で思い出すのが、渋谷だ。
仕事帰り、コク―ン歌舞伎のチラシを貰いに行った際、夕方ということもあり、疲れる連中をあちこちで見る。
帰宅する途中、上北沢の銭湯に寄る。
平日ということもあり、四人ほどしかいない。
浴室の絵は、富士だ。
それにしても、脱衣場に、現金はカウンターに預けるようにとの張り紙を目にすると、物騒な感じになる。
最初、渋谷で入ろうかと思っていたものの、劇場からは多少あり、また、人が多そうということで敬遠した。
先の張り紙は、続けて、財布の中から、札だけを抜くとしている。
こうなると、かつての番台の有難味が分かる。
カウンターになってから、盗人対策はどうしているのか。
プライバシーとどちらが大切か。
(第三千八百九十三段)