(和の精神は薄れつつある:2014年4月13日撮影)
車内での会話だ。
隣りに、二十歳前後の女性のふたり組が座る。
互いに、敬語を使っている。大学に入学し、知り合って間もないのか。
別れ際、「お疲れ様。」と言っているところから、アルバイト仲間と推測する。
話している内容は、辛い物自慢だ。
柿の種の五倍辛い物があるという。
今から、二十五年ほど前、辛い物が流行した。その当時はバブル経済で、世は狂っていた。
当時のことを言っているのかと思っていたら、今でも、その類の物が店頭には並んでいるようだ。
身体に悪そうだ。特に、痔には良くないに違いない。
この女性らは、辛い物は味覚ではないと続ける。
何かと思えば、舌を麻痺させるからだとする。
元々、和食においては、素材を活かすから、確かに、味の濃いものは敬遠される。
(第三千八百八十二段)