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子連小上店(こづれがりようするには)

約束の時間となり、産土神へと向かう。境内では、国領の世捨て人夫婦が待っている。世捨て人も、ここを産土神とする。
お祓い後、宮司より説明がある。
祀っているのは、大蛇退治をした素戔嗚尊であり、これにより背後に一緒にいるという。これなら、仕事場の妖怪マブの婆も祓えるだろう。何しろ、ハブとマムシだから、効果があるに違いない。
境内を出、散策をする。途中、世捨て人の子供の休憩関係で、区役所の支所に寄る。
待っている間、配布物が置かれている箇所を覗くと、地域住民の声を聞き書きした冊子が置かれている。中を見れば、五月の空襲時の様子も出ている。
列車が込まないうちに都内より国領に移動し、世捨て人の自宅近くの鮨屋で杯を交わす。世捨て人もそこに入るのは、初めてだという。店主自慢の穴子、小鰭を摘む。珍しく太巻きもある。ただ、残念なことに、小上がりがなく、飲食中、世捨て人の子供を誰かが抱いていなければならない。子連れで出掛ける際は、やはり、小上がりのある方が良い。
(第三千八百四十一段)
by akasakatei | 2014-03-07 20:35 | 余暇 | Comments(0)
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