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師走地元農名残(こうしんとうといなり)

 年末年始も仕事だ。
 そうした折り、最終日曜が休みであった。地元を歩く。町はすっかり、正月のような雰囲気である。
 普段は、行かない方へ足を向ける。
 地元は元々農村だ。農道だった名残で、一歩、裏道に入ると、かなり狭く、蛇のような道だ。
 庚申塔や稲荷が現れる。整備されている。
 その近くに、昭和末期の二階建てのアパートがある。
 ドアに張られている部屋番号は傾き、如何にも雨漏りがしそうな感じである。ふと、古屋の漏りを思い出す。
 アパートの前では、ひとり暮らしの五十代半ばの男性が煙草を吸っている。太いセルフレームを掛けている。フレームの上部が黒で、下部は透明だ。
 茶色のジャージに小太りな体型を包み、頭はボサボサだ。
 暫し、眺めていると、部屋に戻る。
 どこかで見たような光景だ。
 午後の日差しは低く、もうすぐ日が暮れる。
(第三千七百七十八段)
by akasakatei | 2014-01-03 15:39 | 余暇 | Comments(0)
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