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試験版:国家非国民(へいせいひこくみん)

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(企業が活動し易い国になると、こうした狭い道が密集する地域も再開発されるに違いない:2013年9月11日撮影)


夏目漱石の作品に落雲館という学校が登場する。今では、居酒屋の創業者が運営に関わっている。
国領の世捨て人は、毎朝、電車でそこの生徒と乗り合わせるようだが、マナーが悪いという。先日は、ふたり組と乗り合わせ、扉近くの床に荷物を置き、乗降の迷惑になっていたらしい。これだけなら、よくある話しだ。世捨て人が、問題にしたのは、ひとつのゲーム機で耳にイヤホンをし、ふたりでゲームに興じていたことだ。その指の動きは速く、周囲が全く目に入っていないようだったとのことだ。
一体、教師は何を教えているのか。
別の平日、日中に地下鉄に乗る機会がある。エスカレーターを使う人しかおらず、階段は皆無だ。正直、異様な光景だ。高々、何十段かなのに、歩かないとは、どういう思考か。
思考といえば、首相は、世界で一番企業が活動し易い国を目指していると聞く。法人税を低くし、その不足を消費税に頼り、更に、雇用が不安定で、困った時には何の社会保障もなく、賃金も安い国が、住む人にとって、どれくらいの魅力があるのか。付け加えるならば、放射能にも怯えなければならない。
以前から指摘している通り、首相は利益を生まない人間は国に必要ないという思考なのだろう。
(第三千六百七十六段)
by akasakatei | 2013-09-23 22:40 | 社会心理 | Comments(0)
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