人気ブログランキング | 話題のタグを見る

不利益告知(ろんりのおとしあな)

先に、小田急バスにおける磁気式の一日乗車券がなくなることに触れた。お客様センターからの回答が現実外れだったとした。再度、ネットや広告で、この種のサービス低下について、知らせるか訊いたところ、行なわない旨の返答があった。予測通りの回答だ。
最近は、利用者、消費者に対し、不利になることを事前に知らせない企業がほとんどだ。
これも以前に触れた東横線と日比谷線の乗り入れ中止の例もそれに近い。尚、これに関し、副都心線と東横線の乗り入れを知らせる東急の開業直前のポスターに、気付かないほどの小さい文字で一文が一応印刷されていた。
平成以降、メリットばかりを掲げ、デメリットに目を向けさせないようにする傾向が目立つ。視線が自らの都合になっている。
問い合わせをし、知らなかったことを言うと、公に知らせていないのに、自己責任などと平気で口にする企業も多い。
TPPや原発問題でも利益ばかりを強調し、強引に進めようとする。現実に問題が起きれば、彼らが得意とする自己責任であるにも関わらず、想定外などと言い、逃げようとする。こうした絡繰りを見抜けず、無知な者はすぐに騙される。
そういえば、先日、老人ホームに行く用があった。パンフレットでは、豪華さをアピールしており、実際に行くと、個室の床は汚れ、テレビもなく、施設が新聞も取っていない。これが現実の姿だ。
外見で安易に騙される者の何と多いことか。
悪しきアメリカの他人を言い負かせるだけの論理を正しいと錯覚するからだ。弱肉強食で争いしか生まず、一見、正しく思えても、全体を見回すと、己だけの幸福しか考えておらず、その時点で欠陥物だ。
(第三千五百一段)
by akasakatei | 2013-04-01 20:47 | 産業 | Comments(0)
<< 試験版:不利益告知(ろんりのお... 試験版:駅列並(えきでのまちかた) >>